葬儀の際に、果物や缶詰などの「供物」が並べられているのを見たことがあるという人は多いと思います。しかし、いざ自分が供物を送るとなると、金額の相場や送り方のマナーなど、わからないことも多いのではないでしょうか。
今回は供物に込められている意味や金額の相場、手配方法等について詳しくご説明します。
供物とは
葬儀の際には、神様、仏様に対する感謝の気持ちを表すとともに、故人を偲ぶ気持ちを込めて供物を用意します。
葬儀に供物を送るのはほとんどの場合親戚ですが、親しい間柄の友人が送る場合もありますし、仕事関係者が連名で送る場合もあります。
日本では多くのお葬式が仏式で行われますが、仏教における供物は五供(ごくう:香・花・灯明・水・飲食)が基本となり、それぞれ以下の意味があります。
●香:香りは故人の食べ物になると考えられているため、お線香や抹香を焚いて「香り」をお供えします。お参りをする人々の心身を清めるという意味もあります。
●花:厳しい自然の中で美しく咲く花は、修行によって悟りを開くことを志す仏教の教えに通じる存在だと考えられています。またお経の中に「お釈迦様が前世で仏様にお花をお供えした」というお話があり、そのこともお花をお供えする理由となっているようです。
●灯明:ロウソクや灯籠を灯してあの世とこの世を繋ぎ、周囲を浄化するという意味があります。ロウソクを灯すことで、真理を知る仏様のお導きを受けることができるとも考えられています。
●水:供養する人々の心を仏様の心のように清めるために、きれいな水やお茶を供えます。
●飲食:食べ物を供えることで、仏様やご先祖様とつながることができるという意味があります。
供物を手配する方法と金額相場
供物を手配する際は、葬儀を行う葬儀社に依頼することをおすすめします。葬儀を行う葬儀社であれば、会場や祭壇の雰囲気を考慮した供物を用意している場合が多く、ご遺族のご意向も把握しているからです。
供物の相場は故人との関係性によって変わります。故人と特に近しい間柄の場合は5,000円~10,000円程度、それ以外の場合は5,000円程度が相場となります。
葬儀における供物のマナー
宗教を把握する
供物に適する品物は宗教によって異なるため、供物を送る際には故人の宗教を把握する必要があります。
仏教の供物
線香、ローソク、果物、缶詰、干菓子などが適しています。
供物に掛ける掛け紙の水引は、白黒の結びきりを使用します。水引の下に薄墨で送り主の氏名を記入し、水引上部に記入する表書きは「御供」「御供物」「御霊前」等とします。
神道の供物
仏教同様に果物、缶詰、干菓子などを送ることが一般的です。仏教で送られる線香は適さないので、送らないよう注意が必要です。
神道の供物に掛ける掛け紙の水引は、仏式と同様に白黒の結びきりを使用します。水引の下に薄墨で送り主の氏名を記入し、水引上部に記入する表書きは「御供」とします。
キリスト教の供物
キリスト教では葬儀で供え物をするという習慣はないので、供物は必要ありません。
まとめ
葬儀の際の供物は、神様、仏様に対する感謝の気持ちを表し、故人を偲ぶ気持ちを込めて供える物です。
供物を送る場合、葬儀を執り行う葬儀社に依頼することをおすすめします。葬儀を執り行う葬儀社は、葬儀会場や祭壇の雰囲気、故人の宗教等を把握しているため、安心して依頼することができます。
仏式葬儀に送る供物は、線香、ローソク、果物、缶詰、干菓子などが適しています。神式葬儀には仏式葬儀同様に果物、缶詰、干菓子などを送ることができますが、線香は適さないので送らないよう注意しましょう。
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